2007年10月24日(日) 地震発生翌日
早朝、物凄い余震によって目が覚めた。
村の様子が気になったのでF支配人とT部長と一緒に蓬平集落の様子を見に行くことに。
360度どこを見ても崩落が起きており、I温泉旅館の露天風呂の一部が沢に崩落しかけていた。
またY温泉旅館のボイラー室が大きく傾き、途中にあった野菜の直売所が建物ごと沢に落ちていた。
とにかくめちゃくちゃだったが、集落内で土砂崩れに巻き込まれた家が1件もなかったのは安心した。
集落の中心部であり、ガスボンベを調達に行ったF商店があるバス乗り場には
I温泉旅館とY温泉旅館の宿泊客が避難してきていて、たくさんの人が集まっていた。
私のバイト先、F温泉旅館の宿泊客をそちらに合流させ、後の判断を役場に任せると。
我々従業員の仕事は終わった。

 (↑バイト先のF温泉旅館の周囲の様子。奥の山が崩れているのがわかる。また、おみやげ物屋さんは傾いていた。)
 (↑I温泉旅館とY温泉旅館の宿泊客が集まるバス停広場。バイト先のF温泉旅館のお客さんもこちらに誘導した。私のように自力で帰れない人たちはこの後歩いて20分くらい下ったところにある小学校の体育館でもう一晩明かしたとのこと。)

(↑広場の脇の小道が崩れていた。俺、地震直後この中走り回ったんだよな......)
とにかく自宅に戻らねば。なにより親戚の安否も分からない状態だったので、
一刻も早く長岡のアパートに向かう必要があった。
この時点で蓬平の集落は外からの道がすべて土砂崩れで寸断され、陸の孤島状態になっていたが、
歩いてならなんとか帰れるとのことなので、同じく自宅が長岡市にある仲居さんを連れて山を降りることにした。
旅館から長靴とお茶、おにぎりを受け取り下山開始。途中10箇所近い場所で土砂崩れによって道路がふさがれており、
それをよじよじと乗り越えながら長岡駅までの15キロを3時間かけて下っていった。
途中でTVカメラ何台かに遭遇しました。私の格好は普段着の上に旅館のはっぴを着て長靴とリュック、
仲居さんはサムイにエプロンとジャケットを羽織り、長靴の下は足袋とかなり萌えな格好だったわけですが.....
なんつーか目立ちまくりで、もしかしたら撮られたかもなぁ.....


 (↑道中の写真、ニュースで様子を見られた方も多いと思う。)
長岡の市街地に戻ってきたとき唖然とした。
まず、新幹線が転んでいる。家がつぶれている、道路がぱっくり割れている....
とにかく無事に帰れたことに安堵しながら車が1台も通らない国道17号の道路のど真ん中を
仲居さんと二人してとぼとぼ歩いて帰ってきました。
動いている信号機を見たときの安堵感は忘れない。(市街地の一部は地震翌日には電気が戻っていた)
新潟県中越地震によって、山古志村と長岡市濁沢地区では土砂崩れで犠牲者がでてしまったが、
両地区の間にあり、私のいた蓬平温泉は死者どころか重傷者すらいなかった。
県外からの宿泊客がたくさんいて、犠牲が出ても不思議ではない程の被害を受けながらも、
幸いにして土砂崩れで押しつぶされた家すら見受けらなかった。
実はこの蓬平温泉には高竜神社という長岡では有名な安産と商売繁盛の神様を祭った神社があり、
集落の入り口には大きな鳥居が立っていて集落全体が聖域となっている。
集落の中にある3つの温泉宿も、高竜神社に最も近い場所にある私のバイト先、F温泉旅館の被害が最も軽く、
一番遠くにあるY温泉旅館の被害が一番ひどかったことも考えると、
この高竜様が集落全体を守ってくれたと考えても過言ではないように思えます。
K氏が油で火傷しなかったのも、私の10m後ろで崩落が起きたのも、
O氏の車が土砂崩れに巻き込まれなかったのも、余震と崩壊が続く中、
村全体のガスボンベを見回りに行っているときに私が死ななかったのも
すべて高竜様のご加護があったからなのでは....
 (↑震源地と蓬平温泉の位置。マピオンBBの地図使用。)
午前8時半に蓬平温泉を徒歩で出発し、仲居さんを宮内の家の近くまで送ってから
長岡の自宅アパートへと戻ってきた時には正午前だった。
部屋の中はめちゃくちゃだったが、幸い建物に目立った損傷はなく、
被害はギャルゲータワーとCDラック、電子レンジが吹っ飛び、電灯が落ちてきた程度だった。


(↑自室の状況、TVだけ戻したが共同アンテナがやられているらしく映らない。)
町中も長岡市中心部は目立った被害もなく、信号機もついていて電気、水道は通じてた。
HPに無事の書き込みをした後、街中の様子を確認する為にカメラを持って自転車に乗り、飛び出した。

信号機は市の中心部以外は殆ど消えていた。それでも車が走っていてよく事故が起きなかったと……


被害は市の東側が凄まじかった。上の写真は横枕から村松にかけて(新幹線が転んだあたり)の状況。


新幹線が転んだ村松付近の高架の下はこのように波打っていたり、マンホールが隆起していた。

ニュースで見た方も多いでしょうが、新幹線が転んだ現場。
事故調査を行っているようだった。また、上空をひっきりなしに取材ヘリが飛びまわってた。
ここで撮影を行っているとき震度5弱の余震に遭遇。
地面がむちゃくちゃ揺れて盛り土になっている道路が歪んだのが良く分かり凄かった....

現場にTV局がいた。ってかこのアナウンサーさっきTVで見たな.......


国道17号もごらんの通り。

電柱やアンテナも倒れてる。高町から長岡駅へ向かう街道。
とにかく殆ど寝ていなかったので、この日は早々に家に戻ることにした。
自宅に戻ってびっくり、余震でお茶がこぼれてPCが水没してる…………
サブマシンのMeたんも地震の衝撃ですでに起動できなかったので、この時、完全に情報原を無くしました.....
TV、ラジオはまったく入らず、途方に暮れたままその日は就寝。
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